重踊流について

琉球沖縄の島々は、太平洋に浮かぶ4つの島嶼郡ー奄美諸島・沖縄諸島・宮古諸島・八重山諸島からなる島々の連なりで構成され、島ごとに個性あふれる豊かな文化を伝えています。

 

琉球舞踊の起源は、琉球最古の歌謡集「おもろさおし」に見られる、神に仕える女性による祭祀舞踊にルーツを持つとされています。15世紀から19世紀にかけて、琉球王朝の宮廷文化を基に、能楽や周辺諸国の芸能を取り入れて成立した古典舞踊、明治大正期に市井の中で育まれた雑踊り(ぞうおどり)が、今日に脈々と伝えられています。その文化的価値が認められ、平成21年には重要無形文化財に指定されました。

 

琉球舞踊 重踊流の『重踊(ちょうよう)』とは、宗家 志田房子が琉球舞踊の名匠 玉城盛重師の門をくぐり、その後、近代琉球芸能の中興の祖とも称せられる数々の師匠に師事し、今日まで歩んできた「積み重なる芸恩」と「踊り重ねる心」をあらわしています。

 

琉球舞踊を愛してくださり、見守り続けてくださる皆様に、より良いお舞台をお届けするために、琉球舞踊 重踊流では正統な技芸の継承ならびに琉球舞踊の芸術的価値の探求に日々取り組み、精進研鑽を重ねてまいります。